日本商業学会のご紹介
名称 | 日本商業学会(Japan Society of Marketing and Distribution) |
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会長 | 椙山女学園大学 教授/神戸大学 名誉教授 南 知惠子 |
設立 | 1951年4月21日 |
会員数 | 個人会員951名,賛助会員11社・団体,購読会員28件(2023年7月現在) |
主な活動
- 全国研究大会
- 全国研究報告会(「テーマ」研究大会)
- 学会誌『流通研究』、『JSMDレビュー』、International Journal of Marketing & Distribution
- 部会活動 他
学会概要
本学会は、商業の理論的および実証的研究を行うことを目的に、1951年に設立されました(注)。爾来60年以上もの間、また21世紀を迎えるなかで、本学会は、国内外の商業学のみならずマーケティング論や流通論などの進歩と発展に中心的な役割を果たしてきました。
この間、わが国の経済・社会は、1960年代の高度成長、2度のオイル・ショックとその後の低成長、バブル経済とその崩壊による不景気とデフレ経済、そして近年におけるICT革命、グローバル化、ソフト化、ネットワーク化というように急激かつめまぐるしい変化を経験してきました。流通やマーケティングの分野でみても、「流通革命」とメーカーによるマーケティングの展開、その後の小売業の台頭、Eコマースや消費者起点の情報発信など大きく様変わりしています。
国内外の経済・社会の変化を受けて、商業に関する研究も流通、マーケティング、消費者行動、広告コミュニケーション、ロジスティクスなど多様な研究領域へと拡大・発展してきました。そうしたなかにあって、本学会は、これらの各分野に関連する幅広い研究者が一堂に会し、研究交流を行う場としての役割を果たしています。現在、会員数は約1,000名を超え、商学や流通、マーケティングなどの分野で最大規模の学会に成長してきました。社会科学系の学会としても国内有数の学会のひとつとなっています。会員の専門領域も、商業経済論、流通政策論、マーケティング戦略論、消費者行動研究、国際比較分析、歴史分析、研究方法論など多種多様なものとなっています。また、実社会やビジネスの現場と密接不可分の学問分野であることから、中央または地方の政府・自治体の政策立案や企業などと提携しながらその戦略策定に対する提言を行っている会員もかなりの数になります。
学会としての主たる活動としては、全国研究大会(毎年5-6月に開催)および全国研究報告会(毎年11-12月に開催)と、北海道、関東、中部、関西、九州という地域部会でそれぞれ年間5~10回程度開催される部会研究会、さらに、大学院生などの若手研究者を育成するための「マーケティング夏の学校」を開催しています。また、査読付き学術雑誌『流通研究』、『JSMDレビュー』、International Journal of Marketing & Distributionの各誌を発行し、会員による研究成果を広く公開するとともに、研究交流を活性化するために機会を提供しています。これらに加えて、毎年、学会ではすぐれた著作や論文を顕彰して研究の水準と質の向上にも努力しています。
日本商業学会は、このように会員の研究を向上させる機会の提供、会員間での情報交換や情報共有だけでなく、さらには国内外の社会的要請に応えたり、さまざまなかたちでの情報発信を行ったりすることによって、商業、流通、およびマーケティングなどの発展と社会進歩に資する活動を今後も進めていきます。
- (注)1950年11月18日に銀座交詢社において設立準備のための商業研究会という仮称で研究報告会が開かれ、1951年4月21日には「日本商業学会」創立総会を明治大学において開催し、会則を定め、本格的に活動を開始しています。