■コーディネーター・セッション
日本マーケティング学会ユーザー・イノベーション研究会 後援セッション
テーマ名:「ユーザー・イノベーション研究の射程拡張:理論的深化と適用領域の広がり」
テーマの趣旨:
1970年代に、従来の「企業起点のイノベーション」という伝統的枠組みに対し、それとは異なる視座として「ユーザー起点のイノベーション」が提起されたことを端緒に、ユーザー・イノベーション研究は発展してきた。近年では、その対象、手法、成果の観点から、研究の射程が大きく拡張している。たとえば、イノベーションを起こすユーザーの範囲は、企業外部の先進的なユーザーにとどまらず、企業内部における従業員でありつつ、自社分野の製品を日常的に利用する先進的なユーザーにまで広がっている。また、イノベーションの実現手法も、個人のスキルやコミュニティとの共創に加え、生成AIとの共創など、新たな技術環境を背景とした実践へと発展している。さらに、ユーザー・イノベーションの成果も、単に革新的な製品が開発されるだけでなく、ブランディングやプロモーションをはじめとするマーケティング活動全般にまで及んでいる。本セッションでは、こうしたユーザー・イノベーション研究の理論的な深化と適用領域の広がりに注目し、最新の研究成果を共有するとともに、今後の研究の方向性についても展望する。
- 13:30~13:35(5分)
- 解題「ユーザー・イノベーション研究の射程拡張:理論的深化と適用領域の広がり」
西川 英彦(法政大学)
- 13:35~14:35(報告40分・質疑応答20分)
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- 報告(1)「複合的な共創情報の開示は、ユーザー発案製品の評価にどのような影響を与えるのか?」
報告者:岡田 庄生(法政大学)、西川 英彦(法政大学)
- 14:35~14:40(5分) 休憩
- 14:40~15:40(報告40分・質疑応答20分)
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- 報告(2)「企業内リードユーザー発案製品のラベル効果」
報告者:渡邉 裕也(株式会社ユナイテッドアローズ)、岡田 庄生(法政大学)、西川 英彦(法政大学)
- 15:40~15:50(10分) 休憩
- 15:50~16:50(報告40分・質疑応答20分)
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- 報告(3)「ユーザーイノベーションを支援するツールキットとしての生成AI:その可能性と課題」
報告者:水野 学(日本大学)
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